出張族がまず最初に勧めるのは移動手段の制覇。JAL、ANAの上級会員です。たくさんの方がおっしゃるように、JALの上級会員JGC、ANAの上級会員SFCだけでも効果はあります。ただ、その先の高みはステータス両取りの「紫組」の領域です。出張でも家族旅行でも絶大なそのメリットを考察していきます。
- 紫組とは
- 出張のケース
- 家族旅行のケース
- 実際の肌感覚
紫組とは?
JALの上級会員グローバルクラブ、通称「JAL」。ANAの上級会員スーパーフライヤーズ、通称「SFC」。
どちらも垂涎のステータスですが、JALユーザーの「赤組」、ANAユーザーの「青組」を合わせた「紫組」という造語が存在します。
紫組はいわゆるステータス修行を2度経験したツワモノだけが享受できるステータス。私もかつてスーパーフライヤーズ→グローバルクラブの順に達成。その達成感は格別でしたが、ただの自己満だと妻に指摘を受けました。ほとんど出張でためた搭乗ポイントだったので怒られはしませんでしたが。
航空会社に縛られることなく、サクララウンジ、ANAラウンジを行き来する日々を送れる今は最高です。一生に一度の紫修行、やってよかったと今では思っています。
出張でのメリット
さて、実際に紫組のメリットを見てみましょう。まずは出張のケースです。
「急だけど○○へ行ってくれないか」
そんな指令を受け、航空券を取るとき、赤組&青組がまず気になるのは「一体JAL(ANA)が就航しているのか…」ということ。北海道や九州の一部や、山陰地方など片方しか就航していない場合があります。
そんな時、紫組は躊躇なく航空券を取り、優雅に航空会社ラウンジでメールチェックをして、優先搭乗で乗り込むのです。
また、JAL、ANAとも就航していても若干時間帯は違います。最適な時間を選択し、仕事に集中するのです。
たしかに、片方のマイレージを集中的に貯めている場合は別会社の航空券を取ることに少し後悔もあります。私は基本JALです。ANA便を取るときは複雑な気持ちも一瞬ありますが、たまにはANAラウンジの雰囲気を楽しむか、というスタンスです。
家族旅行でのメリット
家族旅行は紫組の本領を最大限発揮できるフィールドです。
沖縄に行きたい、北海道に行きたい、○○に行きたい…。
そんな家族の要求に対し、複数案を提示できるのは紫組の強みです(年会費両方払ってるし…)。
実際に石垣島に旅行に行く場合は、羽田-石垣島もJALとANAで直行便の時間帯が結構ずれます。最適な時間帯を選び、基本JALを使う私もANA便で家族旅行を組んだことがあります。
また、空港に到着しても大きなスーツケースがなかなか受け取れない…なんて場合もありますが、どちらかの航空会社に限定しなくてもスムーズに空港を後にできるのはいいですね。疲れた子供も機嫌を悪くすることはありません。着陸後、ちょっとトイレ休憩すれば預けた荷物はすぐに受け取れます。
実際の肌感覚
各メリットを書いてみましたが、実は私は年会費の発生する更新時期に迷います。
年間2万円以上の両ステータスを維持する必要はあるのか。
この1年、そのベネフィットを使い尽くせたか。
片方のマイルを集中的に貯めた方がいいのではないか。
こんなことを思いますが、やっぱ紫組を維持してよかったと思うことが多いです。
両方のサービスを見比べることができますし、なにより出張でストレスなく行動できるのが大きいです。特に円安の昨今、海外航空券が高騰し、海外の航空会社を使用することもあります。スカイチームは除外となりますが、ワンワールド、スターアライアンスのどちらかから最適な旅程を組むことができました。
出張の多い方、時間とお金に余裕がある旅好きの方には「紫修行」をお勧めしたいです。ただ、羽田ー伊丹などダイヤモンド会員のあふれる路線を日常的に使用する場合は、片方のステータスでダイヤモンドを狙う方がいいのかもしれません。
私の場合は、たまたま出張の多かった年が続いたので紫組になることができました。紫組になったことを境に、旅行や出張への精神的な壁が一気になくなったことを覚えています。